キラリと輝く助産師がつくる
産婦人科クリニックの明るい未来!

STANDUP MIDWIFE

チアーズのロングインタビュー

少子化やお産の集約化が加速し、産婦人科クリニックの未来が予測できない昨今。「キラリと輝く助産師がつくる、産婦人科クリニックの明るい未来!」をキーワードに、新たなサービス〈チアーズ〉を立ち上げることになった合同会社みのおママの学校の谷口陽子と下熊梨都子にフォーカス。このプロジェクトにかける熱い想いに迫ってみる。

インタビュー:杉村優子

谷口陽子 さん

1974年、富山県生まれ。助産学校を卒業し、大阪にある市民病院に勤務。その後、結婚・出産を経て、産婦人科クリニックに勤務。2016年に地域でママや子どもたちを応援するために合同会社みのおママの学校を設立。現在は、企業や自治体と共同し、地域の子育てママを応援。年間で累計1.7万人のママたちと関わっている。また、ママたちを支える助産師さんたちの人生を応援する様々なサービスも展開している。

下熊梨都子 さん

1981年、岡山生まれ。助産学校を卒業し、大阪にある総合病院に勤務。その後、ニュージーランドへの短期留学を経て、産婦人科クリニックに勤務。2019年にみのおママの学校の活動に参加。その後、助産師がカウンセリングを学ぶマザーズハート大学を設立。現在は、世界中の女性たちが本当の自分を笑顔で生きられるように、カウンセラーとして女性たちの人生に寄り添っている。

チアーズの誕生秘話

--- まず、はじめに、チアーズについて簡単に教えてください。
谷口陽子(以下、谷口):少子化やお産の集約化が加速し、産婦人科クリニックの未来が予測できない今、そこに不安を抱えている医療従事者は少なくありません。これは、長い間、助産師としてクリニックに勤めていた私自身にとっても無視できるものではありません。そして、この問題の解決に自分たちの力を注ぐことを決めました。
--- とても興味深い話ですね。
谷口:産婦人科クリニックのブランディングというのは、いろいろなデザインを整えて、新しいサービスの導入をするだけでは、なかなか上手くいきません。
--- ブランディングというと、多くの方がそのようなことをしているように思います。
谷口:もちろん、それ自体は悪いことではありません。ただ、最も大切なことは、そこで働いている人たちがイキイキしているか。そこを無視することはできないのです。
--- 確かに、スターバックスやディズニーランドのスタッフさんはみんな素敵な笑顔でその空間をつくってくれていますね。
谷口:そうなのです。ただ、実は、そこが最も難しくて、ついつい目を背けてしまい、医療業界に限らず、多くの経営者が、カタチを整えるブランディングに走ってしまうことが多いのです。
--- その役割を、谷口さんたちが立ち上げるチアーズが担っていくということでしょうか?
谷口:まさにその通りです。クリニックで働く一人ひとりは本当にみんな素晴らしい人たちです。でも、いろんな理由があって、みんなが本来もっている愛を発揮できずに、空間全体の波動が下がってしまっているのです。
--- 確かに、医療従事者さんたちの優しさや笑顔が溢れるクリニックってあまり多くないように思います。
谷口:もちろん、医療機関というのは、ただただハッピーなだけの空間ではありませんし、明るければそれだけで良いというものでもありません。ただ、あまりにも、そこで働く人たちや全体の空間が放っている空気感が無視されている現状があると思うのです。
--- とても大切なはずの利用者の目線が抜けているということでしょうか?
谷口:その通りです。空気感の悪さは、クリニックを利用される方は敏感に感じています。「みんなの笑顔が少ないな」「笑顔で接してくれないな」「雑に荒く扱われている気がする」「なんかこの空気が嫌だな」など、空気感の悪さは利用者にとっても、決してプラスなことではありませんし、このようなクリニックが未来に、患者さんや医療従事者に選ばれ続けることはとても難しいと思います。
--- とてもよくわかります。
谷口:だからこそ、そこに大きなチャンスがあります。業界全体のスタンダードが低いのであれば、そこに着目して強化すればいい。そもそも、クリニックに関わるすべての人が望んでいるのが、みんなが安心安全で心地よい最高のチームをつくることなのです。
--- みんなが安心感を感じられることって、とても大切ですよね。
谷口:最初からみんながひとつになれるとは思っていませんが、まずは、クリニックをより良くしていきたいと願っている助産師さん数名と関わりながら、その人数を増やしていき、みんなが本来持っている愛の波動をクリニック全体に響かせていきたいと考えています。
--- 確かにデザインや新規サービスによるブランディングとは全然違う価値がありそうです。
谷口:本当にそうなのです。全国にはとても素敵な院長がたくさんいますので、そんな先生たちと繋がって、チアーズを広めていきたいと考えています。

全国でも他にあまり例を見ない、
ちょっとユニークで本質的なプロジェクト

--- まず、最初に、助産師さんに関わるのはなぜでしょうか?
谷口:それはシンプルにお母さんたちや医師やスタッフとの接点が多いからです。そこでまず、「助産師が、産婦人科クリニックの未来をつくる!」というキャッチフレーズを掲げ、ボーリングでいうセンターピンを助産師さんに定めることにしました。
--- ボーリングのセンターピンが助産師さん?
谷口:チームブランディングというのは、いきなり全体で行うよりも、ターゲットを1点に絞って、計画的に取り組むことで、良い結果に繋がりやすいからです。
--- そこからクリニック全体の空気を変えていくのですね。
谷口:まさにその通りです。まずは、自分たちのクリニックをより良くしていきたいと思っている助産師さんたち一人ひとりに寄り添って、彼女たちが本来もっている魅力を発揮できるようになることで、産婦人科クリニックの魅力を向上させていきます。
--- それがチアーズの役割になるのですね。
谷口:そうです。このプロジェクトは、クリニック内のメンバーでやることは非常に難しいのです。新しい信頼できる専門家にアウトソーシングし、その力が現場に必要だと思っています。

多くの助産師さんが、本当の自分を
笑顔で生きることに難しさを抱えている

--- チアーズのキャッチフレーズがともて印象的です。
谷口:「キラリと輝く助産師がつくる、産婦人科クリニックの明るい未来!」実は、このキャッチフレーズは、とても気に入っています。(笑)
--- キラリと輝く助産師がつくる、産婦人科クリニックの明るい未来。
谷口:そうです。私たちは、これまでに様々な活動を通じて、累計1000人以上の助産師さんの人生を本気で応援してきました。そんな中で、ひとつの共通点があることに気づきました。
--- 助産師さんの共通点?
谷口:そうです。それは病院やクリニックで働いている助産師さんたちの多くが、本当の自分を笑顔で生きることに難しさを感じているということです。これは私たちの感覚ですが、8割以上の助産師さんが今現在も生きづらさを抱えていると感じています。
--- 本当の自分を笑顔で生きることに難しさを抱えている?
谷口:そうです。もちろん、この問題は助産師さんに限ったことではありません。私たちは、地域で子育てママを応援する活動をしていて、年間、累計で1.7万人を超えるママたちとの出会いがあるのですが、そこで出会うママたちの多くも、みんな同じように生きづらさを感じているのです。
みのおママの学校の活動はコチラ https://minomama.com/

みんな生きづらさを
抱えながら頑張っている

--- みんな生きづらさを抱えている。とても興味深いお話です。
谷口:多くの女性は、自分自身の親子関係や友人関係での心の傷などが原因になって、本当の自分を笑顔で生きることに難しさを感じています。
--- 自分自身の親子関係や友人関係での心の傷。
谷口:そうなのです。例えば、母親や友だちとの関係が上手くいかずに、「もっと、お母さんに愛されたい」「もう二度と、友だちに嫌われたくない」「あの時の孤独感を感じるのが本当に怖い」。そんな想いから、自分を守るためのライフスタイルを身につけて、それが生きづらさに繋がっていくのです。
--- ライフスタイルというのは、どういう意味でしょうか?
谷口:すごく簡単に言えば、自分自身の思考のクセみたいなものです。例えば、「自分の本音を言わずに、まわりの期待に応えた方がいい」「自分が頑張ればみんなが争わなくていい」「他の人よりも出来る自分でいたい」「裏切られたくないから近づかない」「嫌われたくないから好きにならない」「失敗したくないから挑戦したくない」。これらはすべて、自分を守りたくて身につけたライフスタイルだと考えています。
--- 私も同じような想いをもって生きているかもしれません。
谷口:このようなライフスタイルを身につけて、生きづらさを抱えている女性って本当に多いのです。実は、私自身もそうだったので、彼女たちの辛さが本当によくわかるのです。
--- 誰もそんな自分を望んでいないのに。
谷口:本当にそう思います。ただ、自分が望んだ生き方ではないけど、自分をこの世界に生存させるために、自分を守るために、生存戦略としてその選択を続けてしまうのですよね。
--- 今のお話は、すごくよくわかります。
谷口:本当は、みんな、ありのままの自分を受け入れて、自分のこともまわりの人たちのことも仲間だと感じたい。大切な人たちを心から信頼(貢献)したいし、愛し合いたい。そして、自分の存在に自信をもって、笑顔で生きていきたいのです。
--- そんな自分を変えていくって、ひとりだと難しいように感じます。
谷口:本当にそうなのです。みんな、ひとりでは何をどうしたらいいのかわからない。そして、いつの日か、本当の自分を笑顔で生きることを諦めてしまうのです。
--- 普通に生きていたら、自分を支えてくれる人になかなか出会えないですよね。
谷口:そうなのです。まさに、私たちのみのおママの学校は、そんな女性たちが、本当の自分を笑顔で生きられるようになることを願って、日々、いろんな活動をしています。
--- とても魅力的な活動です。
谷口:ありがとうございます。これは医療業界だけではなく、社会全体で起きている解決すべき課題なのだと思います。
--- 人は変われるのでしょうか?
谷口:もちろん、変われます。自分自身の強い意思があれば、必ず自分をガイドしてくれる人や自分が安心安全を感じられる最高の環境と出会うのです。そして、必ず、本当の自分を笑顔で生きることができるようになります。
--- そんな生きづらさを抱えながら頑張っている助産師さんがたくさんいるということですね。
谷口:そうなのです。助産師さんたちって、本当にすごいと思います。
--- 職場での助産師さんたちの心を知りたいです。
谷口:多くの助産師さんは、先輩や医師など、まわりからの評価を気にして、仕事で失敗することで自分の存在価値を感じられなくなることが怖くて、日々、過度な緊張感の中で頑張っています。また、誰にも本音が話せなかったり、悩みも相談できなかったり。そして、気がつけば、本当は大好きなはずの仕事を楽しいと思えなくなる助産師さんがたくさんいるのです。
--- 助産師さんたちが本当の自分を笑顔で生きられるようになると、確かにクリニック全体が明るくなっていきそうです。
谷口:その通りです。もちろん、助産師さんだけではなく、最終的には、クリニックで働く女性全員が本当の自分を笑顔で生きられるようになることで、クリニック全体の空気が変わり、みんなの愛と笑顔が溢れ出す最高のクリニックが誕生します。
--- とっても素敵なプロジェクトですね。
谷口:ありがとうございます。これって、とてもシンプルなことなのですが、どのクリニックも、結局一番難しいのがチームづくりなんだと思います。

産婦人科クリニックで働く
すべての人をリスペクト

--- なぜ、多くのクリニックがこのような現状を認識しているにも関わらず、そこに着目しないのでしょうか?
谷口:お母さんや赤ちゃん、そして、チームを大切に想っているステキな医師はたくさんいます。ただ、先生たちのその素晴らしい人間性と良いチームづくりはイコールにならないことも多くあります。
--- 確かに先生たちがなんでも出来るわけではない。
谷口:そうですよね。先生たちは医療の専門家ですが、経営やチームづくり、そしてブランディングなどの専門家でありません。そして、何よりも、9割以上が女性である産婦人科クリニックのチームづくりというのは簡単なことではないのだと思います。
--- 女性が中心のコミュニティの運営の難しさは想像できますね。(笑)
谷口:きっと、女性はみんなわかりますよね。(笑)
--- 月にたくさんのいのちへの責任をもつ先生たちって本当にすごいと思います。
谷口:先生たちは、日々、お母さんを想い、いのちに対する大きな責任を抱えています。さらに、万が一ミスが起きれば訴訟などのプレッシャーもある。それだけでも、私には想像ができないほどの緊張感があると思います。そんな中、自分のいのちをかけて「赤ちゃんが誕生する大切な空間」を守ってくれているのですよね。もちろん、助産師さんたちと一緒に。みんな、本当にすごいことをしているのだと思います。
--- 医療従事者のみなさんって、本当にカッコいいです。
谷口:私たちは先生たちのことも助産師さんのことも、もちろん看護師さんやそこで働くすべての人のことを心からリスペクトしています。
--- みんなが緊張感をもっている環境で、チームのことまでを想うことは簡単ではなさそうです。
谷口:もちろん、産婦人科クリニックには、楽しいことや大きな喜びもたくさんあります。ただ、医療の世界は、同時に、みんながいっぱいいっぱいになってしまいやすい環境でもあると思います。
--- お話を聴かせていただいて、私たちには想像できない厳しい世界だと感じています。
谷口:そうですよね。そして、自分の限界を超えた時などに、先生たちもスタッフを信じることが出来ずに、ついつい言葉が強くなってしまうこともある。そして、それがキッカケになってチームワークが難しくなっていく。
--- みんな一生懸命頑張っているだけなのに複雑な気持ちになります。
谷口:そうなのです。先生たちも助産師さんも、看護師さんも受付さんも、関わるすべての人たちが、みんな一生懸命頑張っているのです。私たちは誰も悪くないのだと思っています。だって、みんな本当に一生懸命だし、チームの空気が悪くなることを望んでいる人なんか誰もいないのです。
--- 想像すると胸が痛くなりますね。
谷口:みんなの想いはひとつで、お母さんや赤ちゃんのいのちを守り、赤ちゃんがこの世界に誕生するこの場を最高の環境にしたいという想い。それなのに、そこに生まれる軋轢。でも、この現実から目を背けてしまうことも良くない。お母さんや赤ちゃんのためにも、チームに関わるすべての人のためにも、本気で解決しなければいけない大切な問題なのです。
--- チアーズはそこに入っていく。
谷口:その通りです。みんながただ悩んでいても、この問題は解決しません。外部の専門家を巻き込んだ積極的なアクションが必要なのです。
--- 自信はありますか?
谷口:もちろん、100%の自信があります。それは、チームを構成する個人が絶対に変われるということを、自分たちの関わりを通じてたくさん見てきたからです。クリニックと私たちが目的を共有し、みんなで一緒に最高のクリニックをつくっていくことができると確信しています。
--- 自信満々な谷口さんの表情を見ていると、チアーズの取り組みに大きな価値があることが伝わってきます。
谷口:ありがとうございます。(笑)繰り返しになりますが、今、このようなクリニックに必要なのは、私たちのような外部の信頼できる存在とつながり、みんなで一緒に目的を達成していくひとつのチームになることなのだと思います。

キラリと輝く助産師、
ここから生まれる!

--- ここからはチアーズの詳細について教えてください。
下熊梨都子(以下、下熊):私たちのプロジェクトでは6ヶ月で、3人の助産師さんを応援していきます。そして、キラリと輝く助産師さんを2年間で12名誕生することを考えています。
--- とても素晴らしいプロジェクトですね。
下熊:そうです。ひとつのクリニックにいる12名の助産師さんが本当の自分を笑顔で生きられるようになることで、一人ひとりの波動が高くなり、それが他のスタッフさんやお母さんたちに響き、全体の波動がより良くなっていくイメージです。
--- なるほどです。6ヶ月で3人ずつしか関わらないことには意味があるのでしょうか?
下熊:私たちの関わりは、魔法をかけるわけではありません。このコーチングを受けたら簡単に人生が変わりますよという軽いものでもありません。(笑)助産師さん一人ひとりの人生にゆっくりと寄り添いながら、愛着形成をベースにした関わりなどを通じて、一人ひとりが本来もっている愛の選択をしながら生きられるようにサポートしていきます。このスタイルは、一度に多くの人に対応ができないのです。
--- 自分の人生に本気で関わってもらえるって、とっても羨ましいです。
下熊:私たちは、世界中にこんな環境が生まれることを、本気で夢見ています。
--- 本当に素敵な想いですね。
下熊:ありがとうございます。
--- 少し話が戻りますが、人が変わるのには当然時間がかかりますよね。
下熊:その通りです。人やチームがより良くなるのには、多くの時間がかかります。
--- まさに、魔法はないと。
下熊:そうです。これまでに関わった助産師さんやママさんたちもみんな、本当の意味での成長には時間がかかります。それは脳が過去の記憶に反応し、現状を維持しようとする働きをするので仕方がないことでもあるんですよね。
--- 今のお話を聴くと、正直、6ヶ月という期間も短いように感じます。
下熊:その通りです。実は、私たちは人の根本的な変化には、2〜3年かかると思っています。ただ、完全に変われなくても、大丈夫なのです。視座が高まることで、クリニックに良い影響を与えることはじゅうぶんに出来るからです。
--- なるほどです。
下熊:ひとつのクリニックにおいて、たった2年間で12名の助産師さん視座や波動が高まることができれば、クリニック全体の空気は劇的に変わると確信しています。

マザーズハートカウンセリングが、
今、注目を集めている

--- お話を聞いていて、本当に自信があることが伝わります。
下熊:助産師さんや地域のお母さんたちとの関わりを通じて、みんなの変化を日々見させていただいているので、本当に自信はあります。また、私たちの愛着形成をベースにした独自の関わり(マザーズハートカウンセリング)の効果は、大学との共同研究などでも効果が証明されていて、そのことも自信につながっているのだと思います。
--- 大学とも共同研究をされているのですね。
下熊:自己受容の数値や愛着形成の効果を数値化していったのですが、研究をしてくれた大学の先生たちも驚くような数字が出ていました。また、来年からは、京都にある大学でも、私たちの関わりが授業に導入されることが予定になっています。
--- マザーハートカウンセリング、とても興味があります。
下熊:ありがとうございます。ここ数年、私たちの女性との関わりが、助産雑誌の周産期のメンタルヘルスケア特集で紹介されたり、日本助産師会の講演会などでもお伝えさせていただいたりしていて、多くの方が興味関心をもってくれています。また、マザーズハートカウンセリングを教えるマザーズハート大学も毎回満席で、全国の助産師さんに大人気の学び舎になっています。

とってもハッピーでスペシャルな
体験ができる最高のじかん

--- チアーズに参加される助産師さんが羨ましいです。
下熊:ちなみに、チアーズでは、助産師さんたちに対人関係により自信をもってもらえるように、マザーズハート大学で学ぶ内容をすべてお伝えしていくつもりです。
--- とってもスペシャルな時間になるのですね。
下熊:本当にスペシャルすぎると思います。ここに参加することでチームへの貢献ができる喜びを体験出来るだけではなく、自分自身の視座が高まり、人として大きく成長し、今よりも幸せに生きられるようになっていく。
--- 助産師さんがキラリと輝くことで、クリニック全体の波動が上がり、みんながハッピーになっていく。
下熊:そうです。助産師さんが本当に自分を笑顔で生きるために、マザーズハートカウンセリングを受けられる時間や、助産師として対人関係に自信がもてるようにカウンセリングを学ぶ時間があります。さらに6ヶ月間の間に2ヶ月、量子力学の視点を取り入れた独自の関わりもしていきます。
--- 量子力学ですか?
下熊:そうです。この関わりについては、みのおママの学校のサービスとして、まだ正式に発表していない段階なので、ここでは詳細については控えさせてください。
--- そうなのですね。わかりました。気にはなります。(笑)
下熊:自分で自分を愛すること。自分の生まれた意味を知り、このいのちを大切に、正しく使うこと。この辺りがキーワードになる素晴らしいプログラムです。実は、すでにたくさんの助産師に実施していて、大きな効果が出ているのです。
--- 益々気になります。(笑)
下熊:今は紹介できなくてすみません。(笑)

助産師さんが輝けば、
チーム全体が必ず輝きはじめる

--- ここからは、チームに対する成果という点でもお聞きしたいです。
下熊:わかりました。チアーズとして産婦人科クリニックへ導入はこれからスタートするのですが、実は、今、先行して、大阪にある助産院でチアーズと同じプロジェクトを行っています。
--- 助産院ですか?
下熊:そうです。この助産院にジョインしたのは、今年の5月なのですが、3か月で劇的な効果がみられて、一人ひとりの波動の高まりと、院全体からも愛を感じられるほど、とっても素敵な助産院へと成長しています。実は、このスピード感には私たちだけではなく、スタッフのみんなもすごく驚いているところです。
--- 少し詳しくお話を聞かせてもらってもいいでしょうか。
下熊:もちろんです。最初、私たちが関わりはじめた時は、チームのみんながみんなのことを何も知らないし、心と心がつながり合っていない状況でした。院長はスタッフに、スタッフは院長に、いろいろな想いを抱えているのに、それをお互いに伝え切ることも出来ていなかったのです。
--- チームがチームになれていない。
下熊:そうなのです。一人ひとりはみんな本当に素敵な助産師さんたちなのに、みんな本当に一生懸命頑張っているのに、助産院は輝ききれていない。そして、スタッフのみんなにとっても、院長にとっても、助産院という空間が安心安全な場所にはなれていなかったのです。
--- そんな状態をどう感じていたのですか。
下熊:一人ひとりがもっている愛が助産院に響き渡っていない。本当にもったいないと感じました。ただ、同時に、一人ひとりとの対話を重ねながら、みんなの魅力を深く知っていく中で、これらは割とすぐに良くなるのだろうなとは確信していましたが、その変化のスピードは、はるかに想像を超えていました。
--- それはなぜだと思いますか?
下熊:きっと、みんなの想いがひとつだったのだと思います。
--- みんなの想いがひとつ?
下熊:そうです。みんな、お母さんたちがいのちをかけて出産するこの空間を、赤ちゃんが誕生するこの空間を、自分たちがいのちをかけて生きるこの空間を、最高にしたいと想っているのです。それは誰一人例外なく。そして、助産院に関わるすべての人の幸せを望んでいるんです。
--- なるほどです。
下熊:ただ、女性が中心のチームは、やっぱりコミュニケーションがうまく取れずに、みんながモヤモヤしているだけなのです。
--- だからこそ外部からの空気が入ることが大切になる。
下熊:その通りです。先ほども話に出ていましたが、クリニックや助産院など、女性中心のチームのおけるチームブランディングは本当に難しいのです。これは、人生の中での様々な経験を通じて、女性が女性を怖がっているということも影響しています。嫌われるのが怖くて、本音で話し合うことができない。このような状態では、良いチームはつくれないのです。
--- どのコミュニティもそうなのかもしれません。
下熊:これは全国にある多くのクリニックが陥っている悩みだと思います。だからこそ、個人のサポートをチーム全体の魅力に繋げていける、私たちのような外部のスペシャリストの力を借りることが最高の選択になるのだと思います。
--- 院長先生がこのことを理解し、アクションすれば、チームの変化は早そうです。
下熊:まさにその通りだと思います。素敵な院長先生はたくさんいるので、そんな先生たちと繋がっていきたいと思っています。

みのおママの学校の
魅力も伝わってきました

--- ここまでお話を聴いてチアーズというプロジェクトの価値がすごく伝わってきました。
谷口:ありがとうございます。これから、ご縁があって出会う全国の産婦人科クリニックを本気で応援していきたと思っています。
--- それと、みのママさんに、いつもたくさんの女性が集まってくる理由もわかりました。
谷口:ありがとうございます。みのおママの学校って、インスタグラムの投稿などを見ていると、きっと、遊んでいるようにしか見えないのですよね。(笑)
--- 確かに、たくさん遊びに行かれているし、とっても楽しそうです。(笑)
谷口:そうそう。(笑)いろんな企業さんとの繋がりもあったりするので、誤解を生む可能性のあるような自分たちの哲学などは、SNSなどには書かないようにしているのです。だから、結果、ずっと遊んでいるような投稿しかしていなくて。(笑)
--- そうだったのですね。
谷口:見た目と違って、そんなギャップもいいかなと。(笑)
--- とっても素敵です。
谷口:この世界がより良くなるために、本気で女性たちの人生を応援している、ちょっと変わった会社なのです。(笑)

キラリと輝く助産師が、
産婦人科クリニックの未来をつくる!

--- これまでの経験を、ここから産婦人科クリニックに注いでいく。
谷口:そうです。私自身も助産師ですし、お産の現場の大切さを知っています。そして、みんな本当に素敵な人たちばかりなのに、その空間がうまくいかないという、ちょっと悲しい現実も知っているのです。だから、自分たちが培ってきたものを、私もずっと携わってきたこの業界に貢献するために使いたいと思っています。
--- チアーズさんの寄り添いを多くの助産師さんやクリニックが求めていそうです。
谷口:みんなが本当の自分を生きられるようになることで、クリニックがより輝きはじめる。その景色をこれからたくさん見ていきたいと思っています。
--- 最後に、チアーズさんの夢はありますか?
谷口:私たちはすべての事業を通じて、この世界がより良くなっていくことだけを願って、日々、活動しています。今回のチアーズのチャレンジもそうです。自分たちに世界を変える力はないかもしれないけど、世界がより良くなるためにこのいのちを使っていきたいと考えています。
--- 世界がより良くなるために?
谷口:本当はみんな愛の存在です。ただ今は、多くの人が、過去のトラウマや不安などによって、自分にある愛の波動を響かせることができていないだけなのです。私たちはたった4人の小さな会社ですが、ご縁があって出会う人や、チームに、自分たちの存在を生かしていきたいと思っています。
--- チアーズが生まれた理由がなんとなくわかってきました。とっても素敵なプロジェクト。心から応援しています。
谷口:ありがとうございます。助産師さん一人ひとりが本当の自分を笑顔で生きることで、そこから生まれる愛の波動が、関わるすべての人に響き渡り、産婦人科クリニック全体がより良くなっていく。本当にとてもシンプルなプロジェクトですが、日本のお産の環境も変えていける最高に魅力的なプロジェクトだと自分たちも確信しています。